こんにちは。ロックマンで一番好きなボスはエレキテル・ナマズロスです。
前作からなんと8年ぶりにシリーズ最新作『ロックマン11 運命の歯車!!』が発売されました。
ロックマン好きの自分としてはぜひプレイしなくてはと思い、先日クリアしました。(総プレイ5時間くらい)
プレイした感想は「超面白い!ロックマン11最高~~!!」というものではなく「いや、面白いんだけど…うん……」といったモヤモヤが残るものでした。残念ながら……。
ビジュアルは前作までの(レトロを意識した)2Dドットから3Dへと変わりましたが、触ってすぐに「これはロックマンだ」という感触はあったんです、安心感というか。
にも関わらず、満足度が低いのは何でだろうと、考えてみました。
ダブルギアシステムの功罪
やっぱりこれが一番大きい。
今作の一番の特徴は「ダブルギアシステム」が搭載されたことで、以下の3つを駆使してステージを攻略していきます。
- チャージショットや特殊武器が強力になるパワーギア
- まわりの速度が遅くなるスピードギア
- ピンチ時に両方発動できるダブルギア
新鮮で楽しい
最初はとまどいましたが、操作に慣れてくると必要なときに発動できて気持ちいい。
このシステムによって、「あれ、俺ってもしかしてかなり上手いんじゃない?」と錯覚させてくれるのでプレイが新鮮になりました。
もし従来のシステムだけで開発されていたら、どうしてもマンネリ感が出てしまったかもしれません。
……でも!このシステムがすべてプラスに働いたかといわれればそうでもないと思うんですよね。
スピードギア便利すぎ問題
たしかにスピードギアを使用すればスイスイ進めるのですが、逆に“使わないとかなり面倒なステージ設計”にも感じました。
使うことを前提に作られている印象で、「ほらほら、ここのギミック辛いでしょ?スピードギアで突破しなよ」って言われてるように感じてしまいました。
今作からのダブルギアシステムは新鮮で楽しいけど、これ無しだとかなりシビアな難易度のわりにはスピードギアで一気に楽になるの、バランス的になんかモヤモヤするんだよな。楽しいけど。 pic.twitter.com/7NiIjAtjpR
— スギタ (@su9ita) 2018年10月8日
なので、ギアシステムを封印するしばりプレイをするとかなりストレスが溜まってしまうんですよね。
他にもなんかモヤモヤする点
ゲームバランス難しいよね
このゲームではプレイヤー側で難易度調整できるように設計されています。
- ゲーム開始時に選べる難易度
- 先述したダブルギアシステム
- ライト博士のラボで交換できるアイテム
難易度によって、「敵の出現数」や「敵から受けるダメージ量」「死んでしまったときにスタートするチェックポイントの場所」などが変化します。
また、ネジを集めて色んなアイテムと交換できるのですが、これも大きい。
おなじみの「1UP」や「E缶」の他、「穴に落下しても助かるアイテム」などを買うことができ、これに頼りすぎると一気にゲームバランスが崩れてしまいます。
もちろん開発者の意図はじゅうぶんに理解しているつもりで、「幅広い層にプレイしてほしい」という気持ちはわかります。
難しくしすぎるとゲーム初心者には遊んでもらえないし、簡単すぎると「ヌルゲー」と言われてしまう。
それを避けるために「難易度はプレイヤー側でうまく調整してね」ってことなんだと思いますが、今回はそこを手厚くしすぎてしまったせいで、クリア時の達成感が薄れてしまったように思いました。
[chat face=”su9ita_001.png” name=”心の声” align=”right” border=”gray” bg=”none” style=”maru”] じゃあ最高難易度でギア・アイテム縛りでおプレイなさっては? [/chat]
とも一瞬思いましたが、それだと今度は先述した「スピードギアを前提とした難易度設定」にストレスが溜まってしまいました。難しいですね……。
ステージ長すぎない??
今回感じた違和感はもう一つあって、ステージ長すぎ。
感覚的なものですが、ステージの長さが従来の1.5倍くらいに感じました。
おそらく、長くプレイしてほしくてこのボリュームなんだと思うけど、そのくせステージ数は今まで通りの8+α(ワイリーステージ)なのですぐクリアできちゃう。長さは従来どおりで、その分数を増やしてほしかったな~。
いい点もたくさんあるよ
と、ここまで言いたいことを言ってきましたが、決して面白くなかったわけではないので、よかった点を述べて行きます。
ボス戦が多彩で魅力的
今回は、ボスもギアシステムを搭載しているという設定なので多彩なアクションを繰り出してきます。
ブロックマンが巨大化したときは「おおっ」と思いました。行動パターンが多いと、攻略しがいがありますね。
特にお気に入りなのがラバーマン。ボヨンボヨン弾みながら攻撃してくる動きがコミカルで可愛い。
結局、“買い”なの?
「ロックマンシリーズが好き」な人は間違いなく買いです。
あとは「何か面白いアクションゲームないかな~」って人とか。そうじゃない人は見送りでもいいかな~と思います。
今は良質なアクションゲームがメジャー・インディー問わずたくさんあるので……。
以上、『ロックマン11』のレビューでした。