陽キャ女子×中二病男子ラブコメ『僕の心のヤバイやつ』がマジでヤバイ展開だから全員読んでくれ

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マンガクロスで連載中の『僕の心のヤバイやつ』という作品が最高すぎるので、少しお話させていただきます。

なぜこの記事を書こうと思ったかというと、このところの展開が最良すぎて、全人類が読むべきマンガになってしまったからです。

1話ずつ積み上げていた“良さ”が、ここにきて加速度的に膨れ上がってきています。「何言ってんだコイツ?」とお思いでしょうが、とりあえずこのマンガがどういう作品なのかを紹介させてください。

『僕の心のヤバイやつ』ってどんなマンガ?

WEBコミック配信サイト『マンガクロス』で連載中。

隔週火曜日更新で、だいたい月に2話くらい進みます。現時点(2018/10/4)で1~16話まで公開中。

ありそうでなかったラブコメ

誰しもこういう時期を経るよね

主人公の市川くんはいわゆる厨二病というやつで、自称“頭のおかしい血に飢えた獣”ですが、休み時間に一人で解剖図を読んだりするちょっとイタい男子中学生

1話はめっちゃ不穏な始まり

そんな彼のターゲットがこの作品のヒロインである山田さん。男女問わず人気を集め雑誌モデルもやっているスクールカーストのトップです。

図書室でこっそり貪る山田さん

ひょんなことから彼女が一人でおにぎりやポテトチップスを貪る意外な一面を目にすることから物語がはじまります。

……が、「クラスのみんなには黙っててね!」と秘密の約束をかわしたりすることもなく、カッターを貸してあげたり、ポテチの空袋を押しつけられて1話が終わりました。???

ありがちな“お約束”や“ご都合主義”がない

誰とも交流を持たない陰キャ主人公と、クラスの人気者ヒロインの交流が物語の主軸になる以上、多少強引なきっかけが必要になるのですが、この作品にはよくある“ご都合主義”があまりおこりません。

  • 好きな女子とたまたま同じ実行委員に任命される
  • 寝不足のためヒロインの「キスしてもいい…?」という言葉を「キムチでもいい?」に聞きまちがえる
  • クラスのマドンナ的存在が極度のコミュ症であることを知ってしまう

【出典】『I”s』『ニセコイ』『古見さんは、コミュ症です。』

お約束展開がないので、ごく自然に物語が展開していくのです(もちろんこうした様式美もこれはこれで素晴らしいのですが)。

展開のスピードもとても緩やかで、キホン主人公の市川くんが振り回されて終わります。が、回を重ねるごとにじわじわ真綿で首を締めるようにこの作品の魅力にとりつかれていくんですよね。

市川くんが実はいい奴で思わず応援したくなる

「自称頭のおかしいやつ」というキャラ付けはあくまでエッセンス程度で、実は困ってる人をほっておけない優しい少年であることがわかっていきます。

他の男子クラスメイトは基本ゲスい

他の男子が山田に向けるゲスい妄想に怒りをおぼえたり

墓石に「山田家」と描かれていたことで起きた一騒動

クラスメイトの原さん(ぽっちゃり系)をかばって誤解を解かずに罪を背負ったりと、めちゃめちゃいい子なんです。

応援せずにはいられない。

山田さん(ヒロイン)可愛すぎ問題

市川くんがツッコミ役(心の中で)

中学生で雑誌のモデルをやっている大人びた女子でありながら、よく泣きよく笑う子どもっぽい性格が魅力的。

この作品の魅力は市川くんと山田さんのキャラクターにすべてが詰まっているといっても過言ではないです。

さらに脇をかためるクラスメイト達もみんな愛すべき存在なので、本当に捨てるところがない、いいマンガなのです。

先の展開が超気になる

先ほどご紹介したように、ご都合主義がないため2人の交流は本当に少ないです。

一言二言、会話をかわすだけとか、場合によっては市川くんが山田さんを一方的に観察するだけの回とかあります。

なので「山田さんが市川くんをどう思っているか?」という点はきわめて謎のままなのです。

そうした、陽キャと陰キャの絶妙な距離感を楽しんでいたのですが、14話で決定的な展開が。

とうとう市川くんが自分の気持ちに素直になったところで「あ、この作品はとんでもない名作になるぞ」と確信してしまいました。それぐらい感情を揺さぶられてしまった。

そこから回を進めるごとに2人の関係性も徐々に変わっていったり……。まじでこれからの展開が気になりすぎます。

無料で『マンガクロス』で読めるよ

僕の心のヤバイやつ

他の作品も面白いよ!

作者は桜井のりお先生(この名前で実は女性)、週刊少年チャンピオンを読んでいる方は『子供学級』や『みつどもえ』という代表作にピンとくるんじゃないでしょうか。

攻めた下ネタと、それを下品に感じさせない可愛い絵柄が持ち味。

現在もチャンピオン本誌に『ロロッロ!』というロボットコメディな作品を同時連載中です。こっちも面白いし、もう少し気軽に読めます。

現場からは以上です。